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【特別対談】トクマスタケシ(ポッドキャスター)× 川崎家狼(ミュージシャン)

【Special interview】

トクマスタケシ(ポッドキャスター)

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川崎家狼 (ミュージシャン)

 

ミュージシャン川崎家狼と、喫茶店マスターでありポッドキャスターのトクマスタケシ。家狼は昨年、東京から名古屋に移住し周囲を驚かせた。一方のトクマスも昨年、名古屋本山に「なんであのときカフェ」という、ある意味ではショッキングとも言える看板を掲げ喫茶店をオープンした。そしてこの春、なんであのときカフェはオープンから一年が経過。家狼は1stアルバム「YELLOW」をリリース。2人の口から語られるそれぞれの活動について、そしてこれからについて…

トクマスさんからのイタズラ電話が毎日スゴくって。(家狼)

 

ーお二人の馴れ初めは何なんですか?

トクマス「僕のポッドキャストの番組に『ライロジ』っていうのがありまして!一昨年くらい前の話なんですけど、その番組でオーディションを開いたんです!」

家狼「人間病院テーマソングオーディション」

トクマス「また話がややこしくなるんですけど、『人間病院』っていう別の番組もやってまして。僕らが作ったその番組のテーマソングを歌ってくれるボーカリストを探そうと!」

ーで、家狼さんが合格したという感じですね。

家狼「いや、落ちたんです」

トクマス「そうなんですよ!受かったのは他の女性の方で。家狼くんが受かったというわけではないんです!笑」

ーイメージに合わなかったとか?

トクマスプロデューサーのイメージが女性ボーカルだったんですかね」

ーなるほど。完成した曲が聴いてみたいですね。

家狼「完成なんてしてないですよ」

トクマス「いやそれは…あの、その、ちょっと…」

ーえ? おととしの話ですよね?

家狼「はい。放ったらかしです。ナメてますよね」

トクマス「いや!違うんだよ!その…なんて言うか…あの、その…

ー他のオーディション参加者は何と?

家狼「みんな優しいから。もしくは呆れられたから何も。僕は後者ですけど」

トクマス「いや、後者なのかよ!!」

(その場の空気が一瞬、静まる)

家狼「今そんなツッコミいらないみたい。マジトーンだから。KYかよ」

トクマス「え…?そうなの?…その節は本当に皆さんすいませんでした…いや、KY古っ!」

ーそこから家狼さんが東京から名古屋に移住することになるわけですね。

家狼「これはねぇ、何ヶ月か経った後の話で。去年の8月にこっちに来たんですけど…どっから話せばいいか分からないですねぇ。とりあえずトクマスさんからのイタズラ電話が毎日スゴくって」

トクマス「え?!イタズラ電話だと思ってたの?!」

家狼「それを止めるには名古屋に移住するしかなかったんです」

トクマス「いや、どんな方法だよ!他にいくらでも止める方法あるだろ!イタ電止めるのに労力かかりすぎだろ!」

家狼「ま、そんな感じです」

トクマス「いや、どんな感じだよっっ!」

ーではお互いの第一印象を教えて下さい。

トクマス 「華やか。思ったよりデカい」

家狼「それ言われたわ。小さいイメージだった?」

トクマス「うん。165センチのイメージだった」

家狼「ふーん」

ー家狼さんは初めてトクマスさん見てどう思いましたか?

家狼「えーっと、実物あんまおもんない」

トクマス「おい!やめろ!久しぶりに聞いたわそれ!忘れかけてたわ!」

家狼「その一言に尽きるね」

トクマス「いや全然嬉しくねーわ!」

家狼「あとテンパリスト」

トクマス「やめて~それぇ!」(若干女口調)

家狼「カフェのオープン初日、コーラ出すのに30分かかってたとき(こんなにテンパる人この世に存在するんだ)って思いましたもん。俺なんか高校出て働きだした頃、『どんなに慌ててもそれを絶対表に出すな。いくら慌ててもいいから表向きだけは平静を装え』って上司に教わったから信じられなかった」

トクマス「そうそう、カフェラテ作ってたらブレーカーも落ちてね。ってやめてぇ~!」(女口調の語気が強まる)

家狼「んで、オレ最初外でティッシュ配りながらお客さん捕まえてたんだけど、中がそんなことになってるって知らなくて、ガンガンお客さん捕まえてどんどんお店に案内しちゃってて。中に入ったらもうこの世の終わりみたいな顔面蒼白のテンパリストタケシが居たよね」

トクマス「テンパリストタケシって何だよ!テンパリストタケシが居たよねじゃないんだよ!」

「長年一緒に過ごしてきたこの3人だからこそ分かち合えるモノ」っていうのをより強いモノに出来るんじゃないかって思って(トクマス)

 

 

ーなんであのときカフェがオープンして一年経ちました。オープンまでに至る経緯と一年振り返ってみてどうですか?

トクマス「オープンに至る経緯…とにかくみんなと楽しいことがしたくって、何かないかなぁと考えて行き着いた答えがカフェを開くということでした!カフェを開けばそこにみんなが集まって、それでみんなと一緒にお喋りしたり、遊んだり、ポッドキャスト収録したり…考えただけでも楽しすぎて興奮してきて、居ても立っても居られなくなってきたんですよ!」

ーほう。

トクマス「もうイメージはどんどん膨らむ一方で!『お店開いたらラジオブースは必須だな!』とか、『お客さんがコーヒー飲んでる中で公開収録したい!』とか。僕のポッドキャスト聴いてくれてる人たちがそれを観に来たりするわけですよ!そういう妄想が止まらなかったんです!」

ーなるほど。

トクマスそれでずっとポッドキャストで一緒にお喋りしてきたなんであのとき放送局メンバーのJHONJ君とじょうでん君に『一緒にカフェ開こうよ!』って持ちかけたんです。長年一緒に過ごしたこの3人だからこそ分かち合えるモノっていうのを、お店を開くことによってより強いものに出来るんじゃないかなって思って。そしたら他の2人もイイじゃんって言ってくれて!

ーでは三人でオープンしたということだったんですね!

トクマス「……」

ー?

トクマスいえ。気づいたらなぜか僕一人でした」

ー予想外の展開ですね。

家狼「アツい話かと思ったら、切ない話だったんだ」

トクマス「いや違うわ!」

ーその思いっていうのも分かるんですが、それを「お店」という形で具現化しようとしてたんですよね? ということは「経営」していかなければならないわけですけど、その辺はどう考えてたんですか?

トクマス「…………」

家狼「ちょっと質問が難しすぎたみたいですね」

ーなるほど。気づいたら1人になってたっていうのも分かる気がしてきました。

トクマス「いや、どうゆうことですかインタビュアーさん!」

ーそして1年が経ったわけですか。よくここまで来れましたね。

トクマス「いや、だからどうゆう意味ですかインタビュアーさん!

家狼「インタビュアーさん面白いですね笑」

トクマス「面白くねーわ!」

家狼「でも本当によく来れたよね」

トクマス「そうだね~。皆様のおかげで…」

家狼「あと3ヶ月くらい?」

トクマス「何がだよ!」

家狼「いや正味の話」

トクマス「正味の話ってなんだよ!はっきり言えよ!」

家狼「潰れるの」

トクマス「はっきり言いすぎだろ!潰れねーよ!」

トクマス「いやでも、オープンしてから本当色んな出会いがありました。最初はポッドキャストのリスナーさんに向けたお店のつもりで始めたんですが、始めてみると地元のお客様が沢山来てくれるようになって。そりゃそうですよね、ポッドキャストのリスナーさんそんなしょっちゅう来れないですもんね。最初にイメージしてた事が沢山覆って今の形に落ち着いてるっていう感じです」

家狼「最初どんなイメージしてたんだよって話ですよね」

トクマス「いや何でだよ!」

ー確かに。

トクマスいやだから何でそこ被せてくるんですかインタビュアーさん!」

…っていうか人の話聞いてる?!(トクマス)

 

ー家狼さんは1stアルバム「YELLOW」リリースにあたり、レコ発ライブをするみたいですね。

家狼「そう。5月3日リリースなんだけど、その日になんであのときカフェ店内でやる」

トクマス「フゥ~ッ!」

家狼「入場無料だからみんな来てね」

ー入場無料なんですね。

家狼「うん。タワレコとかでやってるアレがやりたくて。でも事務所に所属してるわけじゃないから営業方法とかも知らないし。じゃあ、なんあのカフェ(なんであのときカフェの略称)でやろって思って」

トクマス「面白いね!」

家狼「とにかくCDを売りたくて。それが今回の目的だから。でも人来るか心配。貴重なゴールデンウィークの一日を俺に捧げてくれたら嬉しいよね

ートクマスさんはポッドキャストという媒体で活動してますが、家狼さんみたいに何かをリリースするみたいなことは基本的には無いじゃないですか?モチベーションはどこにあるんですか?

トクマス「んーまあ、そうですね。やりようは色々ありますけど」

家狼「イベントとか?」

トクマス「そうだねー」

家狼「たまにやるイベントより、週に何日もポッドキャスト更新してるそのモチベーションは?」

トクマス「まあ、なんというか、単純にポッドキャストやってると色んな人に聴いてもらって面白いって言ってもらえるからね。それが第一にあるよね。それで僕らなんかの場合は、そこからどんどん派生してリスナーさんの善意でグッズを作って貰えるようになったり、イベント開くってなったらフライヤーのデザインをしてくれたり。すごくない?ポッドキャストやってるから起こり得たんだと思うんだよ。俺たちのやってる事は面白いんだって思うし、リスナーさんたちに愛されてるんだなと感じる瞬間だね。これがね、ただお金を払って業者にグッズを作ってもらうとか、ただお金を払って業者にフライヤーを刷るとかだとつまらないんだよ。そんなの誰でも出来ることじゃん。お金を払えば。リスナーさん達がグッズを作ってくれてるのはお金じゃないからね。他にも面白いことしてる人沢山居るかもしれないけど、こんな風にリスナーさんがグッズを作ってくれたりするなんてポッドキャストじゃなきゃあり得ないもん。ポッドキャスト辞めてちゃった人たちもいるけど、やっぱりなんかつまんなさそうにしてる気がする。

………っていうか人の話聞いてる!?」

家狼「え?…あ、うん」

トクマス「今完全にスマホいじってたよね!?机に足乗っけてるし!っていうか8コ下だよね!?」

家狼「あ、ごめん。でも(なんか喋っとるなぁ。よう喋るなぁ)とは思ってたよ」

トクマス「おい!内容聞いてねーじゃねーか!8コ下だろ!」

家狼「だって何回も聞いてる話だもんそれ~。『俺が1番オモロいバナシ』〜。もっと言えば『俺とツルまないヤツ全員おもんないバナシ』~。」

トクマスもっと言えば俺とツルまないヤツ全員おもんないバナシって何だよ!」

ー ポッドキャストってそんな偉いんですか?(家狼)

 

家狼「イイじゃん別にポッドキャストじゃなくたって。本を読んだっていいし、散歩するでもいい。ただ業者にお金を払って何かを注文したっていいじゃん。誰かに何かをしてもらい、それに見合った対価を支払う。素晴らしいことじゃん。みんながみんなリスナーさんにグッズを作ってもらえるわけじゃないんだからさぁ。つまらないっていうのがよく分かんない。っていうか、ポッドキャストってそんな偉いんですか?他の人たち作ってるものは全部業者に頼んでるからつまらないってこと?」

トクマス「…そこまで言ってねーわ!」

家狼「でもなんかそういう口振りなんだもん。今日はまだマシな方だけど。他の人たち否定してるの?」

トクマス「いや、してねーわ!」

家狼「俺、その話聞くとき毎回そう思ってるよ笑」

トクマス「何でだよ!…何回も言うけど、家狼くん8個下だよね?

家狼「うん。トクマスさんこそ本当にアラフォーなの?」

トクマス「…。(一瞬考える)…おいっ!それどういう意味だよ!」

ー(爆笑)最後に、これからのお二人のことをお聞きしたいんですが、家狼さんはアルバム発売してからは活動が忙しくなりますね。

家狼「そうですね、とにかくCDを売りたい。その為にはもっと人前に出ないといけない。ライブハウスでもいいし、ストリートでもいいし、ネットでもいいし。どうやってアプローチしていくのがいいか考えてる。よりインパクトのある形でアプローチ出来たら結果にも近づくと思うし。とにかく今は結果が欲しい。ただそれだけ。そして5月3日はなんであのときカフェに来て欲しい。レコ発ライブに来て欲しい。」

ーなるほど。意気込みが感じられますね。続いてトクマスさんですが…これからもポッドキャストを続けていくって事でいいですか?

トクマス「いや何で勝手に決めるんスか」

ー「お店も頑張りつつポッドキャストも頑張る」でいいですか?

トクマス「いやだから何で勝手に決めるんすか!まあ大体合ってますけど!!」

ーだろうなぁと思いまして。

トクマス「いや、そうですけど!自分の口で語りたいじゃないですか!」

ー時間がないんで結構です!ありがとうございました!

(一同爆笑)

トクマス「いや面白くないわ!インタビュアーさん!」

ー少ない時間でのインタビューではあったが、その僅かなやり取りでも2人の関係性は十分垣間見れた。

身振り手振りを交えアツく語るアラフォーポッドキャスター。それを全く意に介さずスマホをイジりだす8コ下のミュージシャン。噛み合っているとはとても言えない2人だが、私の目には何故か同志のように見えた。兎にも角にも、これからの2人から目が離せない。なんであのときカフェ(なんであのとき放送局)皆さんも是非注目して欲しい。そして5月3日は川崎家狼のレコ発ライブを観に、なんであのときカフェへ行ってみてはどうだろうか。

インタビュー KY  撮影 ゆずパパ

「川崎家狼 1stアルバム「YELLOW」レコ発インストアライブ」

日程 2017.05.03

場所 なんであのときカフェ

〒464-0032
愛知県名古屋市千種区猫洞通3-8

TEL/052-439-6263

駐車場/無し(近隣コインパーキング有)

最寄り駅 本山駅(地下鉄東山線)

開場 15:30 開演 16:00

入場無料(別途ドリンク代500円)


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